孤独死とは?起こることと家族ができる備え
一人暮らしの親御さんを思うとき、ふと心配になる言葉のひとつが孤独死ではないでしょうか。重い言葉ですが、実際に何が起こるのか、どう備えればよいのかを知っておくことは、ご本人にとってもご家族にとっても安心につながります。
この記事では、孤独死とはどのような状態を指すのか、発見が遅れた場合に起こること、増えている背景、そして今日から始められる備えを順に整理します。
考えるのは気が重いテーマですが、ひとりで抱え込まず、家族で話すきっかけにしていただければと思います。
孤独死とはどういう状態か
孤独死とは、誰にも看取られないまま亡くなり、そのまましばらくのあいだ発見されない状態を指す言葉です。次のような状況が重なって起こることが多いとされています。
- 一人暮らしで、日常的に連絡を取る相手がいない
- 高齢や持病のために、急に体調が悪化した
- 周囲とのつながりが薄くなっている
高齢の方に多いと思われがちですが、年齢を問わず起こりうるケースもあります。
発見が遅れたときに起こること
発見までに時間がかかると、さまざまな問題が生じることがあります。
気づかれるまでに時間がかかる
数日から数週間にわたって気づかれないケースもあります。きっかけとしては、においの異変や、郵便物がたまっていることに近所の方が気づいて連絡する、という流れが多いようです。
住まいの原状回復が必要になる
発見が遅れた場合は、部屋の清掃や修繕が必要になります。特殊清掃と呼ばれる専門の作業が必要になることがあり、費用は高額になる場合もあります。金額は状況によって大きく異なります。
家族への連絡と各種の手続き
警察が身元の確認を行い、ご家族に連絡が入ります。その後は、遺品の整理、相続、各種契約の解除など、多くの手続きをご家族が進めることになります。
なぜ増えているのか
背景には、社会全体の変化があります。
- 核家族化が進み、高齢の単身世帯が増えている
- 地域や近所づきあいが薄くなっている
- 迷惑をかけたくないという思いから、人との関わりを避けてしまう
こうした流れを見ると、誰にとっても無関係とはいえない時代になっているといえます。
防ぐためにできる3つの備え
つながりと、日々のささやかな備えが大切です。
定期的に連絡を取り合う
家族や友人、近所の方と、こまめに連絡を取りましょう。毎日ひとこと、電話やメッセージで元気かどうかを伝え合うだけでも、変化に気づく手がかりになります。
見守りサービスを活用する
センサーを備えた家電や、見守り用のアプリなどがあります。民間のサービスのほか、自治体による見守りの取り組みも増えています。内容や利用条件は地域によって異なりますので、市区町村の窓口や地域包括支援センターに確認してみてください。
住まいを見直す
安否確認の体制が整った高齢者向けの住まいも、選択肢のひとつです。サービス付き高齢者向け住宅などでは、見守りの仕組みが設けられていることがあります。サービスの内容や費用は施設ごとに異なるため、複数を比べて検討しましょう。
話し合うときのポイント
備えの話は、親御さんに不安を与えないよう、あせらず切り出すことが大切です。迷惑をかけたくないという気持ちが強い方には、見守りは負担ではなく安心のためのものだと伝えると受け入れてもらいやすくなります。ケアマネジャーや民生委員など、第三者の力を借りるのもひとつの方法です。
まとめ ひとりで抱え込まないために
孤独死という言葉に、不安や恐れを感じる方は多いと思います。それでも、ささやかなつながりや日々の意識の変化によって、防げる可能性があります。
- 日ごろのコミュニケーション
- 見守りの体制が整った環境づくり
- ひとりで抱え込まないこと
大切な人のためにも、ご自身の将来のためにも、備えについて考えるきっかけにしてみてください。迷ったときは、地域包括支援センターなどの窓口が力になってくれます。