フレイルとは?気づいたら始めたい予防と対策

最近、疲れやすくなった、外に出るのがおっくうになったといった親の変化を、年齢のせいだと見過ごしていませんか。そうした小さな変化が、フレイルの始まりであることがあります。

フレイルとは、年齢を重ねるなかで心と体の活力が少しずつ落ちてきた状態を指します。早めに気づいて生活を整えれば、状態の改善が期待できるといわれています。

この記事では、フレイルの意味、三つの側面、日々の中で取り組めること、見過ごした場合のリスクと相談先をまとめます。

フレイルは元気と要介護の間にある状態

健康な状態と介護が必要な状態のちょうど中間にあたるのが、フレイルです。見た目は元気そうでも、内側では体力や気力が少しずつ弱っていることがあります。次のような変化が重なっていないか、振り返ってみてください。

  • 以前より疲れやすい
  • 食べる量が減った
  • 外出するのがおっくうになってきた
  • 会話を交わす場面が少なくなった
  • うっかり忘れることが増えた気がする

どれかひとつでも当てはまれば、フレイルの入口に立っている可能性があります。ただし、自己判断で決めつけず、気になるときは専門家に確認することが大切です。

フレイルには三つの側面があります

身体の面

筋力や体力が落ち、つまずきやすい、転びやすいといった形で表れます。

心の面

気分が沈みやすい、やる気が出ないといった変化です。

社会との関わりの面

人づきあいや外出の機会が減っていく状態で、見落とされやすい側面です。

これらは互いに影響し合います。たとえば外出が減ると筋力が落ち、気持ちも沈みやすくなる、といった具合です。

今日から取り組めること

しっかり食べる

肉、魚、卵、豆腐など、たんぱく質を含む食品を意識して、偏りなく食べることが大切です。食が細くなっているときは、少量ずつ回数を分ける方法もあります。

無理なく体を動かす

散歩やストレッチなど、続けられる範囲で毎日体を動かしましょう。持病がある場合は、かかりつけ医に運動の程度を確認すると安心です。

人と関わる機会をつくる

会話は、心にも頭にも刺激になるといわれています。地域の集まりや趣味の場、家族との電話など、小さなつながりを持ち続けましょう。

早めに相談する

おかしいと感じたら、地域包括支援センターやかかりつけ医に相談してください。介護予防の教室や支援を案内してもらえることがあります。

そのままにするとどうなる?

フレイルを放っておくと、転倒や、それに伴う寝たきり、認知機能の低下、要介護の状態へと進む可能性があります。一方で、早い段階から生活を見直せば、進行を抑えられる可能性もあるといわれています。

ひとりの生活が心配になったとき

食事や運動をひとりで続けるのが難しい、転びやすくなってきた、家族の負担が増えているといった状況なら、暮らし方そのものを見直す時期かもしれません。

見守りのあるサービスの利用や、住まいを変える選択肢もあります。住み替えを考えるのは決して早すぎることではなく、安心できる環境で暮らすことが、健康を守る助けになります。まずは担当のケアマネジャーや市区町村の介護保険窓口に、いまの状況を話してみてください。

まとめ

フレイルは、加齢による避けられない衰えではなく、取り組み次第で向き合える状態です。食事、運動、人との交流の三つを軸に、できることから少しずつ始めましょう。つらいときは家族だけで抱え込まず、地域包括支援センターやかかりつけ医など、身近な窓口を頼ってください。変化に気づけたいまが、暮らしを整える良いきっかけになります。