寝たきりの高齢者が楽しめること15選|笑顔を増やす工夫
「寝たきりになったら、毎日が退屈になってしまうのではないか」。そんな不安を抱える家族は少なくありません。
しかし、体を自由に動かせなくなったからといって、楽しみそのものがなくなるわけではありません。少しの工夫によって、笑顔が増えたり、毎日に張り合いを感じられたりする時間をつくることができます。
この記事では、寝たきりの高齢者でも無理なく楽しめるアイデアを15個と、家族にできる関わり方を紹介します。
体が動かせなくても心の豊かさは保てる
寝たきりになると思うように動けなくなるのは確かですが、心の張りまで失われるわけではありません。好きなことに触れる時間があると一日にめりはりが生まれ、表情がやわらいだり、家族と話す機会が増えたりすることがあります。楽しみを持つことは、認知機能への刺激や生活意欲を保つことにもつながると考えられています。
毎日に取り入れやすい15のアイデア
特別なことをする必要はなく、本人が好きなことや心地よいと感じることを、少しずつ生活に取り入れることが大切です。
- 青春時代の歌や好きな音楽を聴く
- 動画サイトで懐かしい番組や風景の映像を楽しむ
- 何気ない日常会話や昔話を交わす
- 家族写真や旅行の写真を一緒に眺める
- 季節の花を部屋に飾る
- ラジオで音楽やニュース、落語を楽しむ
- 新聞や好きな本を家族が読んで聞かせる
- 好きな香りのアロマでくつろぐ時間をつくる
- 医師の指示の範囲で季節のお菓子や果物を味わう
- オンライン通話で遠方の家族と顔を見て話す
- 七夕やお正月など季節の行事を取り入れる
- 手遊びやしりとりなど、ベッドの上でできる遊びをする
- 可能であれば動物とふれあう時間を持つ
- 窓からの景色や天気、鳥の声を楽しむ
- 手や足を優しくさするなど、スキンシップの時間をつくる
すべてを一度に取り入れる必要はありません。本人の体調や好みに合わせて、無理のない範囲で少しずつ試してみるとよいでしょう。
家族にできること
寝たきりの状態になると、体を動かせないことから孤独を感じやすくなる場合があります。だからこそ、家族が顔を見せる、話しかける、一緒に笑う時間をつくることが、何よりの楽しみになることもあります。その日にあった小さな出来事を伝えるだけでも、本人の安心や生きる張り合いにつながったと感じる家族もいます。
始める前に気をつけたいこと
どれも、本人の体調が安定しているときに、疲れさせない長さで行うのが基本です。反応が乏しい日や眠そうな日は、無理に続けず見守るだけでも十分です。飲み物や食べ物を楽しむ場合は、むせやすさや食事の制限について、事前にかかりつけ医や担当のケアマネジャーへ確認してください。どんなことなら喜ぶのか迷うときは、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると、ほかの家庭の工夫を教えてもらえることもあります。
施設でも楽しみを用意している場合がある
寝たきりの方が暮らす施設には、体の状態に応じた催しや行事を企画している所もあります。音楽を使ったレクリエーションや季節の行事、誕生日のお祝い、おやつの時間、演奏会、スタッフとの会話や読み聞かせなど、内容はさまざまです。本人の状態に合わせて無理なく参加できる形が整っていることで、自宅で過ごしていたときより穏やかな表情を見せるようになったと感じる家族もいます。
まとめ 小さな楽しみの積み重ねが毎日を変える
たとえ寝たきりでも、楽しみや生きがいは持ち続けられます。音楽を聴く、言葉を交わす、季節を感じ取るといった小さな喜びを重ねていくことが、笑顔のある毎日と暮らしの質を支えます。
介護をする家族だけで抱え込まず、必要に応じて介護サービスや施設の力も借りながら、本人に合った楽しみ方を一緒に見つけていきましょう。