認知症予防のために見直したい習慣と続けやすい行動
認知症は年を重ねれば誰もがなるもの、と思われがちです。けれども、日々の過ごし方が関係している可能性があることが分かってきており、毎日の積み重ねによって発症のリスクを下げられるかもしれないと考えられています。
この記事では、認知症の予防を意識するうえで見直したい習慣と、無理なく取り入れたい行動を紹介します。あくまで目安であり、特定の方法で防げると断言できるものではありません。気になる症状がある場合は、かかりつけ医に相談してください。
生活習慣と脳の健康はつながっている
高血圧や糖尿病、脂質異常症などと同じように、認知症も生活習慣との関わりが指摘されています。食事、運動、睡眠、人とのつながりといった日常の要素が、脳の健康に影響するといわれています。
つまり、特別なことを始めなくても、普段の暮らしを少し整えることが予防の入り口になります。難しい目標を立てるより、今の生活のなかで変えやすい部分を探すほうが、長く続けやすいでしょう。
見直したい五つの習慣
体を動かさない生活
運動不足が続くと、脳への血のめぐりが悪くなり、認知機能の低下につながる可能性があるといわれています。
偏りのある食事
加工食品や揚げ物、甘いものを中心とした食事が続くと、脳にも負担がかかるおそれがあります。
睡眠が足りない状態
眠っている間に、脳は不要なものを整理していると考えられています。睡眠不足が続くと、脳に好ましくない物質が蓄積しやすくなる可能性が指摘されています。
人との交流の少なさ
会話や付き合いが減ると、脳が受ける刺激も少なくなります。日常の会話を意識して保つことが、見直しの第一歩になります。
お酒やたばこの習慣化
飲みすぎや喫煙は血管を傷める要因となり、脳の働きにも良くない影響を与えると考えられています。
取り入れたい五つの行動
毎日少しずつ体を動かす
ウォーキングやラジオ体操、軽い体操など、無理なく続けられるものを選びましょう。持病がある方は、始める前にかかりつけ医へ確認すると安心です。
栄養のバランスを意識した食事
魚に含まれるDHAやEPA、ビタミンB群、抗酸化作用が期待される食品などを、意識して取り入れる方法があります。
睡眠の質を整える
就寝前のスマートフォンの使用を控え、毎日だいたい同じ時刻に床につくよう心がけます。
日常の動作を脳への刺激にする
料理、買い物、掃除、会話など、普段の暮らしの動作は、頭と体を同時に使う機会です。特別なトレーニングを用意しなくても、生活そのものが刺激になります。
笑い、話し、人と関わる
気持ちが動く場面は、脳にとって良い刺激になるといわれています。気の合う人とのおしゃべりや、楽しみにしている予定を大切にしましょう。
今日からできる振り返りリスト
- 体を動かす日が多い
- 魚や野菜を意識して食べている
- 夜にしっかり眠れている
- 誰かと話す機会がある
- 好きなことや楽しみがある
いくつか当てはまれば、良い習慣が身についている目安になります。当てはまらない項目は、できそうなものから取り組めば十分です。
将来への不安を感じたとき
今は元気でも、先々のことが心配になることがあります。そんなときは、今のうちに住まいや介護の選択肢を知っておくことも備えのひとつです。ケアマネジャーや地域包括支援センター、市区町村の介護保険窓口で、情報を集めてみてください。
まとめ 完璧を目指さず、続けられることから
認知症の予防で大切なのは、無理なく続けることです。運動、食事、睡眠、人との関わりのうち、取り組みやすいものを一つずつ増やしていきましょう。気になることがあれば、かかりつけ医に相談してください。